委員会の取り組み
教育委員会
看護師の教育に関する仕組みを整え、ニーズに合わせた教育支援を実施する委員会です。
令和7年度は、「継続看護充実のための教育支援~地域との看看連携強化~」を成果目標として、 1.NCPG教育の実施と継続看護カンファレンスの推進、2.スタンダードレベル教育の実施、3.部署教育の促進に取り組みます。
令和6年度は、『継続看護に視点をおいたカンファレンス』の開催推進に取り組み、院内における看看連携の基盤が整いました。今後の社会情勢を鑑みると、病院-地域間における看看連携を強化し継続看護を充実させることが求められます。そこで今年度は、NCPG教育の実施、入退院支援の視点を加えた継続看護カンファレンスの開催を促進すると共に、院内外での退院支援に関する研修受講を計画し、地域との看看連携の推進と強化が図れるよう支援していきます。
人材育成支援として、スタンダードレベル看護師を対象とした研修とNCPGミドルレベル研修を開催します。部署教育支援としては、各部署でナーシング・スキルや学研ナーシングサポートのe-ラーニング教材等を活用した部署教育プログラム年間計画を立案してもらうことで、部署教育の促進を継続していきます。
記録・システム委員会
看護支援システムを含む医療情報の開発と推進を図り、看護の質の向上に取り組む委員会です。
今年度は、「病院情報システムのスムーズな更新と看護記録の質向上」を成果目標として取り組みます。令和7年12月に病院情報システムの更新を控えており、システム停止期間中の運用準備やシステム稼働後の不具合時に対応できるよう、システム更新に向けて準備を進めていきます。
また、生活療養支援の充実に向けて、退院後の生活を見据えた指導・支援を強化しており、アセスメントや看護実践が記録に反映されるようシステム上での整備を行うとともに、継続看護に必要な情報提供を行うため、昨年度改定した退院・地域連携サマリーの活用を進めます。
2021年1月、患者目標設定型看護過程(Nursing Care For Patient Goals:NCPG)を開発、導入しました。NCPGとは、その人らしく暮らすためにその人が考える希望・目標を基盤にそれを達成するための看護のプロセスです。
この看護のプロセスが、規定に則り記録できているか、看護記録監査を実施します。看護記録の検証・改善を行い、看護の質の向上に繋げていきます。
働きやすい職場づくり委員会
看護職の働く環境を整備するために活動する委員会です。
昨年度に引き続き、今年度も、「看護チーム協働による職場環境の整備」を成果目標に掲げ、以下の4つに取り組みます。
1.外来・病棟一元化体制の安定稼働として、人材活用プランの作成や教育ツールの整備等を進め、各部署が業務を効率化できるように環境を整備します。
2.看護補助者とのタスク・シフト/シェアとして、看護の専門性を発揮したより良い看護サービスが提供できるように看護職と看護補助者の協働を進めていきます。
3.PNS見守りたいラウンドを実施し、各部署での業務改善に繋げます。
4.職務満足度調査を実施し、その結果を職場環境の把握と改善に役立てます。
以上の取り組みを通して、働きやすい働きがいのある職場づくりをめざします。
看護部災害対策委員会
看護部災害対策委員会では、看護職の災害についての意識を高め、実践レベルでの教育を推進し災害対策・災害看護に関する活動を行っています。
今年度は、災害対応能力の向上を目標として、災害教育とBCP整備に取り組みます。
災害教育は、幅広いスタッフが基礎的な知識を習得することを目的に、災害看護研修を実施します。災害時に予測困難な状況に柔軟に対応できるよう、災害拠点病院としての当院の役割を学び、防災設備ラウンドやゲームを活用したグループワークを通して、災害に対する知識・意識の底上げを目指します。
BCP整備として、病院災害対策マニュアルの周知、災害訓練の実施、受援体制の整備に取り組みます。特定機能病院・災害拠点病院として、災害時に重症患者を受け入れつつ、診療を継続する役割を担うため、受援の要請を想定し、準備・整備に取り組みます。