認知症看護認定看護師

認知症患者は年々増加傾向にあり、2025年には700万人に到達すると見込まれています。当院の受診患者・入院患者ともに高齢化が進んでおり、認知症患者も増加することが予測されています。入院、手術、集中治療室への入室など目まぐるしく環境が変わるなかで認知機能が低下してしまうことがあり、その結果治療の継続が困難にならないよう、認知症患者を中心とした看護実践を通して安楽を提供できるよう支援しています。認知症患者が急性期病院で適切な医療を受けることができ、その人らしく日々を過ごし、住み慣れた場所での生活に戻るためには、認知機能や認知症の人の視点を重視した倫理的な関わりが大切だと考えています。

残されている認知機能を維持し、認知症患者の権利を擁護することが重要な役割です。認知症患者の尊厳を守り、その人らしい生活へ繋げる看護ケアが統一して提供できるよう、研修会を通してスタッフの育成にも取り組んでいます。

スペシャリスト種別: 認定看護師